多読の進め方

大人の多読

私は今、英語の絵本が大好きです。それも1ページに文章が1,2文しかないような絵本です。

多読を始めたころは、児童書といわれる物語本を読んでいました。そのころの私にはハリー・ポッターシリーズは難しすぎて、4冊くらい頑張って読みましたが読み続けるのが辛くなってやめました。

最初にはまったのは、ダレンシャンというお話です。

全部で12巻あるのですが、一気に8巻まで読みました。そんな風に英語の本を読むのが止められないくらい熱中して読めたのは初めてだったので、これが多読か!と実感できた最初の経験でした。

多読というのは、1ページに単語が少しだけの絵本からたくさん読み始め、少しずつ語数の多い本にシフトしていく英語の習得方法です。

言葉の意味が分からなくてもストーリーが楽しめる絵本を読み進めることで、自然にそれぞれの単語の意味することがイメージで浸透していくことを繰り返していきます。

私は週に1度、多読支援者として、NPO多言語多読の英語多読講座に出ています。

英語多読講座クラスの数も年々増え、受講生は英語の本に囲まれて嬉々として多読を進めています。

多読支援とは、受講生(大学生から80歳を超える年配者まで)の多読の進捗状況をそれぞれ聞き取りし、つまずいている人にはより適した本を紹介したり、うまくいっている人は更に次のステップに誘導したりという多読の伴走者のような役割をすることです。

自分の教室の生徒さんは小学低学年から高校3年生までいますが、大人の多読と決定的に違うのは、どの子もいずれ英語を試験として受けるための勉強もしなければいけないという点です。

両方のグループの多読を支援することで、勉強としての力の付き方も、ひたすらに本を読むことで付く力の付き方も見ることができ、また、自分も資格試験に取り組むことで多読でどんな風に力が付くかを観察することで、多角的に多読の効果を知ることができています。

多読講座では、外資系の会社で仕事で英語をバリバリに使ってきたけれど英語の本は全然読めないという人、英語はほとんど習ったことがないけれど絵本を読むのが大好きだからと70代後半で多読を始めた人、子供がインターナショナル幼稚園に入り、自分も多少は英語を使えるようになりたいからと入ってきたお母さんなど、英語のレベルも年齢も目的も様々な人たちが自分たちのペースで多読を進めています。英語講座が始まって5年以上たつ中で、それぞれの人たちが確実に本を読めるようになっていくのを横で見てきました。

そんな講座生たちの多読での力のつけ方も、これからお伝えしていきます。

一人として同じルートで力を付けるわけではなく、同じ人でも停滞期もあればいきなりブレイクスルーを迎えるなど、様々な形があります。

多読に興味を持ってもらい、具体的にやってみようと一歩を踏み出してもらえるようなお話をしていけたらと思います。

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