通訳案内士二次試験対策~プレゼンテーション

通訳案内士

通訳案内士の二次試験のプレゼンテーションは、3つの与えられたトピックから一つを選び、準備時間1分間を与えられた後、2分間のスピーチをしなければいけません。

どんなトピックが与えられても2分間話し続けるには、どんな準備をしたらいいでしょうか。

二次試験のプレゼンテーションで合格点を取るには?

2分間で、外国人観光客役の試験官に、トピックの基本的な情報、とくにおすすめの具体的な話題を提供できればいいですね。

100点の完璧なスピーチである必要はありません。

全てのトピックについて用意するのは不可能ですが、なるべくたくさんのトピックの原稿を作って、引き出しを増やしておきたいですね。

トピックの原稿を作る

過去に出題されたトピックを研究して、どんな事象を言い表せるようになっていればいいかを考えながら原稿を書いていきます。

ハロー通訳アカデミーのサイトに、過去のトピックがまとめられているのでそれを参照するといいと思います。

<2019年度の出題トピック>

明治維新・おでん・ゴミの分別

万葉集・まんじゅう・ラッシュアワー

桜島・桃の節句・計画運休

風鈴・消費税増税・道の駅

百舌鳥古市古墳群・鯛焼き・メイドカフェ

軽井沢・千羽鶴・テレワーク

竿燈まつり・タピオカドリンク・気象警報 ←帰りに一緒になった受験生はこのセットだったようです

金沢・ご当地(B級)グルメ・里山    ←私はこのセットでした

地理や歴史についてのトピックに加え、観光客が関心を寄せそうな日本の文化や社会のしくみについてのトピックも多くなっています。

先ずは、これらのトピックで原稿を書いてみましょう。

また、トピックについて自分の言葉で原稿を作ってみましょう。

私は本も参照して、偏らないようトピックを選んで原稿を書いていきました。

下の3冊は、特によく使った本です。

英語で日本紹介ハンドブック 松本美江著 
英語で説明する日本の観光名所100選 植田一三編
日本のことを1分間英語で話してみる 広瀬直子著

どの本も表現などを参考にして自分の言葉で原稿を書きました。

原稿はB5のルーズリーフとバインダーを用意して、片面のページいっぱいに書きました。
1枚に1トピックにし、裏には追記や、押さえておきたい表現などを書きだしたりしました。

ルーズリーフは、順番を入れ替えて検索しやすくしたり、書き直した原稿を差し替えたりできて便利でした。

無印良品 バインダー B5・26穴 350円
無印良品 植林木ペーパー裏うつりしにくいルーズリーフ B5・6mm横罫・26穴・200枚 250円

あいうえお順に並べ替え、検索しやすくしました。

「浅草」「厳島神社」「インスタ映え」「浮世絵」「打ち水」「絵馬」「大相撲」「お歳暮」「お花見」「歌舞伎」「カプセルホテル」「鎌倉」「漢字」「京都」「元号」「交番」「古墳」「コミックマーケット」「酒」「茶道」「侍」「三が日」「鹿威し」「七五三」「柔道」「将棋」「将軍」「正倉院」「除夜の鐘」「城」「神道」「杉玉」「スクランブル交差点」「スタジオジブリ」「禅」「千羽鶴」「たこ焼き」「天皇」「東大寺」「灯篭流し」「皇居」「納豆」「日光東照宮」「日本庭園」「日本の政治」「「猫カフェ」「根回し」「彼岸」「引きこもり」「ひな祭り」「富士山」「風呂敷」「法隆寺」「盆踊り」「明治神宮」「浴衣」「リニアモーターカー」「龍安寺」「露天風呂」「和食」「詫びさび」「割り勘」

私は最終的に63個のトピックについて書きました。

例えば、「納豆」はこんな感じです。

Natto is made of soy beans. They are steamed and put in rice straw with natto yeast where they ferment and become sticky.
We mix natto until they have slimy strings, add soy sauce, chopped green onions and mustard, and eat it with hot rice.
Natto is often served as a breakfast food. You may have natto for breakfast when you stay at traditional lodgings or ryokan, or breakfast buffet at city hotels.
Natto is occasionally used in other foods such as natto roll sushi, natto spaghetti.
Miso is another common Japanese food made from soy beans. Natto and miso are said to prevent cancer.
Since natto is quite unique with its taste, smell and slimy texture, it’s hard to find similar food in other countries. My friend who lived in the US for years asked me to send her natto yeast pouder so that she could eat natto every morning.
Natto is exactly one of the soul foods for the Japanese.

最初は納豆の歴史なども書いていたのですが、オンライン英会話でスピーチ練習したところ、講師に、もっと具体的にいつ、どこで食べるのかなど、実生活に即した話をした方が面白いと指摘されて書き直しました。簡単な英語ですが、こんな感じで大丈夫です。

上の原稿は「英語で日本紹介ハンドブック」の中の「納豆」の項目を参考に書きました。

自分の経験などのエピソードを加えると、スピーチするに際に言いやすいし、聞いている方も関心を持ってくれます。

原稿をある程度の数書いていくと、日本を訪れる人はどんな視点で説明されたらわかりやすく、興味を持ってくれるか、という視点で書けるようになります。

ネットで海外の人が日本の事柄について書いたブログなどを見るのもよいと思います。どんなことを面白いと思ったか、英語ではどんな風に表現するか、など参考になります。

ぜひ、原稿を書くことを楽しんでみてください。

プレゼンテーションの練習をする

私は、原稿を書くこととスピーチ練習を毎日1セットこなすことにしました。

DMM英会話で、上級者が得意な講師を選び、毎日決まった時間に予約を入れ、レッスンの時間までに必ず1つ原稿を書きました。暗記することはなかなかできなくて、原稿を見ながらスピーチしました。

原稿の文章をそのまま言えるように練習していましたが、そうすると一か所でも忘れてしまうとスピーチが止まってしまうので、トピックについて言うべき項目を頭において、そこに肉付けしていくようにスピーチをする練習をするようにしました。

講師には、原稿の英語のチェックや、わかりにくい点、加えた方がいい視点などを指摘してもらいました。

また、スピーチ内容について質問もしてもらい、それを原稿に加えたりしました。

2か月以上、毎日やりましたが、途中には思うように2分間しゃべれなくて落ち込むこともありました。あまりに完璧にしゃべり切らなければいけないと思い込んでいたように思います。

実際の試験では、試験官は受験者の知識や英語の語彙の多さだけを見るのではなく、相手に日本の良いところを知ってもらおう、とか、興味を持ってもらいたい、という通訳ガイドとしての資質を見ていると感じました。

正しい英語や知識を披露しようと緊張して顔をこわばらせるよりは、にこにこと笑顔で、トピックについて自分の知っている限りの知識で相手に関心を持ってもらおうと頑張ることが大事です。

英検1級の面接は英語の正確さを見る試験だったので、それとはまったく違うと実感しました。

とはいえ、自信をつけて臨みたいので、原稿を書きできる限りプレゼンの練習をした方がいいです。

数をこなすことで、本番でどんなトピックが来ても何かを引っ張り出して2分間を乗り切ることができるはずです。

まとめ

通訳案内士の二次試験は完璧に準備するのは難しい試験です。

二次試験に合格するには、トピックについての知識や英語の力だけでなく、通訳ガイドとしての情熱やホスピタリティを見せることも同じくらい大事です。

自分の言葉でプレゼンの原稿を書き、英語の力を付けながら、通訳ガイドの視点で聞いている人が楽しめるようなプレゼンができるよう準備していってください。

今、二次試験に向けて勉強をしている方が読んでくださっていたら、ぜひ、最後まで頑張ってほしいです。そして、本番を楽しんでほしいです。

コメント

タイトルとURLをコピーしました