資格を取ってもそこがゴールというわけではありません。言語は使わないとだんだん忘れてしまうので、日々の生活の中で無理なく英語を使う習慣を持つことが、とても大切です。
今回は、寝る前にOpen Libraryで英語の本を借りてタブレットで読む について書きます。
多読をするには、本が必要です。
でも、自分で買ってそろえるにはお金も収納の場所の確保もなかなか大変です。
そんな時、無料で読めるオンライン図書館は、多読の強い味方です。
Open Libraryは、Internet Archiveというアメリカの団体に運営されているオンライン図書館で、紙媒体の本がデジタル保存されていて誰でも読める無料の図書館です。
一人10冊まで、2週間借りることができます。
メリット
・誰でもメールアドレスを使って登録すれば利用できます。必要な個人情報はメールアドレスだけです。
・登録されている本など100万件以上です。
・英語以外にもスペイン語などほかの言語の本も豊富です。
・無料です!
・自分だけの本のリストが作れるため、自分だけのオンライン図書館を構築できます。また、他の人のリストも見ることができるので、本を探す助けになります。
・e-bookではありますが、実際の紙の本を写真に撮ってデジタル化しているので、紙の色などもそのまま再現され、実際に本を手に取って読んでいるような親しみやすさがあります。
デメリット
・人気の本はWaiting Listに登録が必要で、自分の順番が来ないと読めません。
・ハリー・ポッターシリーズなど、一部の人気作家の本は登録されていません。
・登録されている本の数があまりに膨大で、本の検索システムもあまり使い勝手がよくないので、目的の本以外のジャンル検索などは結構難しいです。
・紙の本をデジタル化しているので、本によっては書き込みや破れなどがそのまま保存されています。また、ページが欠損している本もたまにあります。
では、実際にOpen Libraryをどうやって使うか、登録するところからスマホの画面を使って説明します。
まずはOpen Libraryを検索します。アプリはないのでブラウザで利用します。
最初の画面です。
次に、Sign Upでアカウント登録をします。左上の三本線をタップしてSign Upを選択します。
必要な情報を入力します。
・メールアドレス
・スクリーンネーム、要はニックネームを入力します。何でもよいです。
・パスワードを二回入力します。
・通知はお好みで選択
「私はロボットではありません」にチェックを入れ Sign upタブを押すと登録が終了します。
では、ログインして本を検索してみましょう。
検索タブに検索したい作者名、本のタイトルなどを入力します。
作者検索の場合は、検索窓の左側のタブをAutherに、本の検索はTitleに合わせます。
入力途中で予測検索項目が表示されます。
Goを押すと検索結果が表示されます。
本を選んで、Check Availabilityを押して、借りれるかどうかを見てみます。
借りれそうですね。Borrowを押します。
デフォルトは1時間借りる設定になっています。この本は人気があるようで、14日間借りたければWaiting Listに入れるようになっています。
1時間たつと自動で返却処理されますが、もう一度Borrowを押すと更に1時間借りることができます。
本をめくると裏表紙が出てきます。紙の本をめくる感覚です。
スマートフォンなどだと見開きのページでは文字が小さく読みにくいので、設定で表示を変えます。
左上の三本線をタップして…
Settingを選択します。
One Page を選びます。
画面いっぱいに1ページが表示されるので読みやすくなります。
右下に音声が聞けるアイコンがあります。これは自動読み上げなので、機械的な朗読です。まだ自動読み上げ機能は実用的ではないですね。
待たずに14日間借りれる本も多く、Borrow for 14 days というタブをタップすると自分の Lawn Listに本が追加され14日間読むことができます。
本をいったん返却して画面を移動してしまうと、同じ本はまた検索して見つけないといけません。
私は、自分のListを作って、好きな本はいつでも読み返せるようにしています。
My List への登録の方法
Listに入れたい本の Want to Read タブから Create a new list を選びます。
My List を見てみると、リストが作られています。好きな作家などのファイルを作ってそこに本をリストアップしていくと、自分だけの書架ができます。
Open Library の活用法
膨大な本の中から、これから読む本を探しだすのは結構大変です。
多読をしている人と情報交換ができるととてもいいですね。
私は英語多読講座に通ってくる講座生や英語教室の生徒さんとブックトークするときに、面白かった本の情報交換をします。
紙の本と違って、同じ本をシェアできるのはオンライン図書館ならではの利点です。
多読は仲間と本を教え合うと、より続けやすく、読む本の幅も広がります。
下に、Open Library で見つけた私のおすすめの本を少しだけご紹介します。
Uri Shulevitz の本 「Dusk」以外にも「Dawn」「Snow」など、短い文章と素晴らしい絵で魅了されます。
Emily Gravett の本 ちょっと怖い味付けの絵本が多いです。細かい描写が楽しめます。
William Steig の本の中でも一番のおすすめです。何度読んでも心が動きます。
Paul Galdone この表紙だけで心を奪われました。絵もストーリーも迫力があります。
Don Freeman は「Corduroy」というテディベアの話が有名です。この本もとても楽しいです。
Michael Morpurgoは「War Horse 戦火の馬」で有名です。児童書ながら巧みなストーリー構成で一気に読ませてくれます。「The Butterfly Lion」は、Morpurgoを最初に読む本としてお勧めです。
まだまだ、書ききれないたくさんの素敵な本があります。
Open Libraryでこんな本見つけたよ、と教えてもらえたらうれしいです。
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