ネットで動画を視聴する、英語の記事を読む
中高生の英語の授業の教材にするため、ネットでみんなの興味を引きそうな動画や記事を日々探しています。
一通り見たり読んだりして、レベルがそれぞれのクラスの子供たちに合っているか、内容は適切かを判断するので、気づくと毎日1、2時間は時間を割いています。
高校生クラスの子たちが英検準一級を受けるので私も問題を解いてみたところ、以前よりかなり語彙力が付いていてびっくりしました。語彙は苦手なのです。
多くは多読で本を読んでいて獲得した語彙だと感じるのですが、論説文が簡単に感じるのは、ネットのニュースなどでよく目にする語彙が知らず知らずのうちに身についているからだと思います。
難しい記事を無理して読む必要はありません。
子供たちにちょうどいいレベルの動画や記事をたくさん見るだけで十分力がつきます。
では、どんな動画や記事があるでしょうか。
おすすめ動画
- 英語のナレーションがあまり多くないもの、早くないもの
- 注意力をキープするため5分以内の短いもの
- 知的好奇心を満たすもの
という基準で探します。Youtube は宝の山です。
Great Big Story
世界中で見つけた面白いトピックが、3分程度のショートビデオにコンパクトにまとめられています。
日本の出来事もいくつも取り上げられています。すでにたくさんのコンテンツがあり、日々新しいものが追加されています。
英語のナレーションは早いですが、興味深い題材が多く、楽しく見ることができます。
BBC earth
BBC放送の中でも動物にフォーカスしたチャンネルで、長さが4、5分の良質なビデオが多く見つかります。
動物の知られざる生態、美しい映像、科学的な切り口の構成がとても面白いです。
The Late Late Show with James Corden
イギリスのコメディアンであり、アメリカのテレビでも番組を持っている James Corden の、ちょっといたずらが過ぎるビデオクリップが子供には好評です。
Crosswalk the Musicalという人気シリーズコーナーは、毎回映画のキャストが出演してJamesの無茶振りに翻弄される様子が何度見ても笑えます。
TED Ed
TED Edは、子供向けのチャンネルながら、大人も見ごたえがあるトピックがたくさんあります。
ナチュラルスピードの英語のナレーションがずっと続くので、5分以内のビデオを選ぶのがコツです。
紙を何回折ったら月に到達できるか、なんて、すごく興味をそそられませんか?
TED EdのなかのRiddleシリーズも、頭を使うので面白いです。英語が早いですが、動画を見ながらだと謎解きも何とかできそうな気になります。
桂サンシャインの英語落語
桂三枝師匠の下で修行をして、三輝(サンシャイン)の名前をもらった実力派の落語家です。
カナダ人の目線から、日本の文化や日本語の不思議をわかりやすい英語で語ってくれます。
VOGUE 73 questions
VOGUEの記者が名だたるスターの自宅を訪ねて、73個の質問にどんどん答えてもらうという設定で、俳優たちの素顔が垣間見れます。女性雑誌だからからか女性のスターが多いですが、James Cordenもしっかり出ていました。出演者が豪華なので、映画好きの人は楽しめるはず。
Canadian Space Agency
宇宙ステーションでの生活、さまざまな身近なものを使った実験を、2分程度のビデオクリップで紹介してくれます。宇宙ではどうやって歯を磨くの?タオルを絞ったら水はどうなる?など、宇宙の不思議をたくさん見ることができます。
Zack King
トリック動画の第一人者Zack Kingが、トリック動画だけでなく、メイキング動画でどうやってトリックを作るか種明かしもしてくれます。時々動画に出演するZackの子供たちもかわいいです。
まだまだたくさんあるのですが、更に面白いものも発掘していきます。
それぞれのチャンネルをチャンネル登録して、動画を楽しんでみてください。
おすすめ英語の記事
News in Levels
英語学習者用に毎日配信される世界のニュースがレベル1から3の3つの難易度でアップされるサイトです。
事件や事故だけでなく、面白い出来事など、旬のトピックが音声付きで読めます。
残念ながら朗読は聞き取りにくい英語であまりよくないのですが、レベル3には元ネタになったニュースの映像などが添付されていて、記事を読んだ後映像を見ると、早いアナウンサーの声も聞き取りやすく感じます。
難しい語彙には英英の説明も添えられています。
NHK World Japan
ニュースの記事も、身近な日本のニュースだと理解しやすくなります。使われている英語も、TIMEやCNNなどに比べるとずっと簡単です。
記事によっては動画もついていて、ニュースの音声が聞けるのもよいです。
取材している日本人記者の日本語なまりの英語をつっこみながら生徒たちも楽しく聞けています。
DMM英会話 Daily News
DMM英会話の教材ですが、だれでも見ることができます。
私は数あるオンライン英会話学校の中で、DMM英会話が、費用対効果が一番高いと思っています。
DMM英会話でレッスンを取るときはいつも、Daily Newsを教材に使っています。
レベル6~9まで指定して記事を検索でき、記事の冒頭には必須ワードの英英の説明もあります。
Readworks
使うにはアカウントの登録が必要ですが、無料で質の良い読み物が読めるサイトです。
幼稚園から高校生レベルまで検索でき、ジャンルも、フィクション、ノンフィクション、社会、理科など、幅広く検索も簡単です。
また、Human Voiceの朗読が付いている記事を選ぶこともできます。朗読の質もよいです。
小学低学年のレベルでも、社会や経済の仕組みを簡単に学べる記事が用意されていて、中学生クラスにも取り入れやすいです。
その他
何か気になることがあったら英語で検索してみて、よい記事はレッスンで使ったりします。
ニュース記事などを読んで、難しいキーワードがあると、その言葉を画像検索して生徒に見せます。
英語の単語を日本語に訳すのは極力避けます。
英語は英語のまま、同じ単語もいろんな記事やストーリーの中で出会って、だんだん自分のイメージを形作ってほしいからです。そうやって獲得した言葉は決して忘れません。
明日もまた、面白い動画や記事を探します。
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